レコメン道という新しいコーナーが立ち上がりました。
(<コーナー立ち上げる前に普通に更新しろっつーの!)
分野を問わず、お気に入りをお勧めするコーナーです。
第一回目は、本です。(第二回がいつあるか分かりませんが・・・)
最近、あんまり本を読むことができていません。
特に小説は、仕事と直結しないということで心のどこかにうしろめたさがあり、
遠のいています。
たしかに小説は、実用書とは違い、即実践で使えるような知識は与えてくれませんが、
そういう本からは決して得られぬ人間の機微について語りかけ、感受性を刺激し、
人間の深みを増してくれるとても大きな効用を持つものだと本当は思ってます。
芸術鑑賞や自然体験などもそうだと思いますが、一見何の役にも立たなそうで、
回りまわって仕事にもいい結果をもたらすのだとも思います。
時間は作るもので、結局いい加減な時間の使い方もしているのだから、
小説くらい読む時間はひねり出せ、と思うのですが、なかなかできません。
しかし、先月、結構移動の時間が多かったこともあって、
本屋でたまたま手に取った本を買って読んでみました。
城山三郎の歴史小説「落日燃ゆ」です。
東京裁判で唯一文官として処刑されたA級戦犯・広田弘毅の生涯を
描いたものです。
戦前から戦中にかけ、外交官として、首相として、
常に戦争回避、和平交渉のための努力を重ね、
時に危機を救う外交成果を残しながらも
時代の流れを食い止めることはできませんでした。
戦争犯罪人どころかむしろその正反対の人生を歩んだ広田は、
しかし、当時の感覚からしてもひどすぎるその仕打ちに対しても、
結果として戦争を食い止めることができなかった責任を感じ、
また他の多くの文官の代表としての役割を自ら任じ、
そして何より「自ら計らわぬ」信条を持って、
ただ静かに自ら死を待ったのです。
パフォーマンスで少しでも自分を大きく見せようしたり、
自らの地位に恋々として生き残り策を画策したりするのが当たり前の、
今の政治の世界、そして社会全体が、
広田のような気概をもつことができたなら、
経済危機も政治不信も懼るるに足りないと思うのですがどうでしょうか。
もっともこれは自分に対する戒めでもあります。
広田の社会の道具に徹する覚悟と責任感、
自ら計らぬ無私無欲さは、世のために役立ちたいと思うならば、
本来持ち合わせてしかるべきものかもしれません。
まあ、遠く及ばなくとも近づく努力はしたいな、と。(<弱っ)
もちろん、小説ですから全てを史実として鵜呑みにすることはできませんが、
史実か史実でないかは、とりあえず置いておいて、
感じたことを自分の血肉にするのが小説や芸術の醍醐味ですから、
次に僕を見かけた時にちょっと哀愁漂う外交官になりきっていても、
笑って許してください。(<そういうことではないような・・・)
最近のコメント
青春とは心の若さである。
青春とは心の若さである。
青春とは心の若さである。
青春とは心の若さである。
青春とは心の若さである。