「亀の手」をご存じであろうか?
本物の亀の前足のことではない。
このあたりでは「鷹の爪」という。
移住してまもないころにその名前を聞いた時は、
赤唐辛子のことだと思ったのだがどうも話がかみ合わないので、
実物を見せてもらって驚いた。
なんともグロテスクな風体をしている。
そいつは通常磯にいて貝や岩牡蠣なんかと並んで岩にくっついて生きている。
もっとも実を言うと私はそれを以前から知っていて、
最初に見たのは愛媛県の南予地方の知人が持ってきくれたのを、
(同地方では「せい」と呼ぶらしいのだが)
仲間で食べたことがあったのだ。
そう「亀の手」は食べられるのである。
高井神島へ行った際、帰り際雨が上がったのを見計らって、
女性陣が磯へこれを採りに行った。

私も少し採ったが、せっかくなので多めに頂いて帰って来た。
島へ移住してから、何度かもらっているのだが、
特にお味噌汁なんかにするといい出汁が出るのである。
見た目はグロテスクだが、身も結構しまっていておいしい。(貝のような味)
さっそく家内に味噌汁にしてもらって食べた。
あさりの味噌汁も最高だったが、こっちも甲乙つけがたし。
島暮らしは、なかなかどうして贅沢だ。

お向かいの坂本さんに、
もりもり盛り上がるサニーレタスをいただきました。
坂本さんは、いつも玄関にそっと野菜や果物を置いて、
黙って去っていく笠地蔵のような方です。
確か、お嬢様が鎌倉の建長寺のお坊さんに嫁がれているとかで、
時折鎌倉の話題にもふれます。
僕ととっても鎌倉は政経塾時代、家族で住まいを構えた思い出深い地であり、
建長寺は坐禅研修などでお世話になったこともあり、
共通の話題として鎌倉の話ができることは嬉しいことです。
坂本さんご自身はご主人に先立たれ、
お子様方も都会に出られているということもあり、
今はお一人でお暮らしです。
庭にはアジサイの木があって、
昨年は移ってきたばかりの我々家族の目を愉しませてくれました。
そして、アジサイといえば、鎌倉。
先日、まだ時期には早いアジサイの木を丁寧に手入れしていた坂本さん。
遠くに暮らすお嬢さんを思いながら愛しみ、
花の咲くのを楽しみに待っているのかもしれませんね。
こんにちは。へっぽこ代表が出張している隙に代表のブログに失礼しております。へっぽこ代表の家族なだけにへっぽこ、へっぽこ家内です。
さて、我々へっぽこ家族は誠にありがたいことに本日もいただきものライフ。昨日から、お隣の坂本さんには玄くんにと牛乳、そしてグリンピースを入れたというとてもモダンな手作りのおから、ご近所の漁師さんたちからは、たこ、いか、げんちょう、グチをいただきました。
いつもいただいてばかりでは心苦しく、何かお返しを・・・などと考えるのですが、そんなことをしようとすると「畑にできたものをあげているだから」「海で獲れたものをあげているだけだから」水臭いと、却って叱られてしまいます。自然からもらったものは惜しみなく分け合う、弓削島の人たちです。
ご近所さんに魚をいただくようになり、島に移住して慌てて買ったものは出刃包丁です。炊事担当のわたくしは台所に入り、本当にこれで大丈夫なのか?と自分の包丁さばきに首をかしげつつ、手探り、自己流にて、様々な魚のはらわたを取り、2枚、3枚にとおろしております。
しかし、東京や鎌倉のスーパーで買っていた、あの薄っぺらい、肉より高い魚たちはなんだったのでしょう。
こちらの魚はズシリと重く、目もうろこもテラテラ美しく輝いています。昨日はモンゴウイカをおろしつつ、台所に立つ者の特権で、ちょいと切った端を刺身にとしゃれこみ、ひとくちぺろりつまみ食いいたしました。
その身は厚くとろりと甘く、そうか、イカっておいしかったのね・・・と今までのイカ感を一瞬にしてくつがえされたのでございます。そして今日いただいたグチは、おろしたものをそのまま塩焼きにして息子と一緒に晩御飯のおかずに。こちらもほろりとやわらかく大変においしゅうございました。
外から来たわたしたちには島の暮らしは大変に新鮮で、自然の恵みにただただ感じ入るばかりなのですが、弓削島に生まれ育ったご近所の漁師さんたちは、たった数十年の間で漁獲量は格段に減ったと口を揃えておっしゃいます。
そしてそれは、都市部への人口流出などによる耕作地の減少で、かつては何らかの形で手入れされていた山が荒れ土地が痩せてしまった結果、地下水として山から海へ流れ込んでいた有機物が供給されなくなったからではないか、と考えていらっしゃるようです。山と海はつながっているのです。
人の手が入らなくなった弓削の山には、竹や葛が繁殖し、昔は漁の途中で振り仰げば実った実でみかん色に染まっていたという山は、山頂まで緑色に侵食されています。
景色が変わり、いきものが変わった弓削島ですが、「おすそ分け」はきっと変わっていないもの。昔からそっと息づいている慣習、そして人の心に囲まれ、今日も無事暮らしているへっぽこ一家であります。(へっぽこ家内)
今年5月に島に移住してからというもの、
右も左もわからぬ移住者を憐れんでか、小さな子供がいるからか、
はたまたよっぽどひもじそうに見えるのか、
ほぼ毎日というと大げさかもしないけれど、それに近い頻度で、
取れたての魚やら、野菜やら、果物やらを、
ご近所さんや顔見知りになった方々からいただいてきました。
振り返ってみたらホントに沢山のご厚意に甘えてきたわけで、
感謝してもしきれませんが、今思えばこれを全部記録しておけば、
島の旬もわかるし、交流の歴史が振り返れるしよかったのに・・・。
なんて思うのですが、今となっては後の祭り。
とりあえず思い立ったが吉日で、
今日からちゃんと記録しようという次第です。
ええ、なるべく。できるかぎり。(弱い決断やな・・・)
さて今日は、お向かいの坂本さんに大根をいただきました。
「今年は大きいのがならんので申し訳ないけど・・」
とおっしゃってましたが、坂本さん、それ違います。
申し訳ないのはウチですよ、ウチ。
坂本さんは、「ゆげ夢ランドの会」という
島の方々数百人で取り組む環境NPO活動の
メンバーでもあり、EMを使った島の海浜土壌改善などを行ってます。
EMは畑の土作りにもいいようで、
農薬や化学肥料を使わずに元気な野菜を育てておられます。
ただ今年は、イノシシ旋風が島に巻き起こり、
平地の畑も相当被害を受け、
坂本さんが頭を抱える姿も何度か見ました。
それにしても頂いた大根は、とてもみずみずしく、
鍋でアツアツになったところを想像してよだれが出てまいりました。
お礼を言った時に「じゅるっ」と聞こえてしまったかもしれません。
坂本さんは、本日、久司浦地区の方々9名で、
cafeにも来ていただきました。
また玄(はじめ=うちのチビ1歳7か月)のお相手もして頂き、
今日もおもちゃをくださいました。
あ、それも「今日のもらいもの」ですね。
早速忘れるところでした。
我が家は文字通り皆様に支えられて成り立っておるのです。
いやはや、本当にありがとうございます。
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ワールドクラスな、島ユースたち。
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青春とは心の若さである。
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